超絶技巧と数奇な運命

日 時 平成26年9月22日(月)
場 所 池田泉州銀行講堂
主 催 TOYROクラブ
 江戸時代の画家・岩佐又兵衛は荒木村重の子(孫説もあり)として
生まれるも村重が織田信長に反旗を企て失敗したため、有岡城落城
時に乳母に救い出され、石山本願寺に保護されます。
 そして母方(?)の岩佐性を名乗り、大阪の陣の後、福井藩に仕官し
晩年は江戸でも活躍した人物です。
 又兵衛は反逆者の息子であったため、どこで絵画を勉強したのか未だに不明です。

又兵衛の作品は、多彩な画域や独特の画風が魅力的で、「物語
絵巻」をはじめ「故事人物」「歌仙図」「風俗画」等があります。
 特に物語絵巻には、人形浄瑠璃にもある「浄瑠璃物語絵巻」
「山中常盤物語絵巻」「堀江物語絵巻」「小栗判官絵巻」があり、
いづれもテーマは、仇討ち(殺戮)+旅・恋愛・母子愛・・・・・で、
その特徴は、極彩色(色鮮やか)で人物の描写は豊頬長顎(豊か
なホホと長いアゴ)にあると言えます。
(写真上は自画像、写真下は物語絵巻の一部です。)