日 時 平成26年10月30日(木)
場 所 ルナ・ホール
主 催 NHK神戸放送局
京都市美術館で開催(9月30日〜11月30日)されている
「ジャポニスム展」を記念して同美術館の学芸員による講演
会がありました。
19世紀後半から20世紀初頭にかけて西洋では浮世絵を
はじめとする日本美術が大流行し、その構図・色使い・装飾
模様は西洋の美意識に変革をもたらし、「ジャポニスム」という現象が生まれたとのことです。
今回の展覧会の特徴は、何と言っても印象派を中心とするモネ・マネ・ロートレック・ルノワール・ゴーギャンそしてゴッホらの絵画が横並びに展示されていることや、ジャポネズリー(ジャポニスムの初期のもの)、「日本の化粧」(ビーナスを日本女性に置き換えたもの)のようなものも紹介している由です。
そしてこの展覧会の目玉は、クロード・モネの「ラ・ジャポネーズ」(写真)で、ボストン美術館で修復(着物の赤・汚れのクリーニング等)後、世界初公開の作品です。
なお最後に各画家の日本に対する言葉ということで、「もはや流行ではなく、熱狂であり、狂気であった。」(エネスト・シェノー)、「西洋のものの見方に革命を起こす。」(エドモンド・ド・ゴンクール)そして「私のすべての作品は日本を基盤にしている。」(フィンセント・ファン・ゴッホ)を紹介していただきましたが、それほど日本美術が彼らに影響を与えていたのでしょうか。