日 時 平成26年11月12日(水)
場 所 大手前大学史学研究所
主 催 西宮郷土資料館他
人を埋葬する棺のうち「舟形石棺(古墳時代前期〜中期)」に
ついてお話しをお伺いいたしました。
ひとつの説として石棺には「くりぬき式(舟形石棺・割竹形石
棺)」と「長持形石棺」に分類されるのだとか。
なお、舟形石棺の埋葬施設は主に竪穴式石室内のようですが
直葬もかなりあるとのこと。
石棺の埋葬手順は、竪穴式石室をつくる→棺を置くための粘土
構造をつくる→石材を積み石棺を置く→遺体と副葬品を置く→
埋めていく・・・・・となります。
前述のとおり舟形石棺と竪穴式石室の組み合わせは多く、直葬
との違いは当時の階級制にあったと考えられています。
また石棺は海運による輸送も結構行われていたようです。
なお埋葬の仕方の関係からか、蓋の両小口に環状縄掛突起の
あるものが散見されるとのことでした。