日 時 平成26年12月7日(日)
場 所 宝塚中央図書館
主 催 鉄斎美術館
富岡鉄斎(1837〜1924)の芸術(文人画等)を発信し続けて
いる清荒神清澄寺内にある鉄斎美術館の肝いりで、漢学者
長尾雨山との関係について解説がありました。
鉄斎翁は有名な蔵書家であり、博覧な読書家であった由
にて、翁が絵を画く前には書庫から本を持ち出し、それを読ん
でから作業にかかった人だと言われています。(右記の写真は鉄斎美術館・聖光殿)
鉄斎翁は中国の伝統をベースにした文人画家ですが、それだけ
ではなく自分自身の画法を目指し、大和絵なども取り込む個性も
持ちあわせていました。
また翁は非常に筆まめで、文献の抜書きも沢山作っていたらしく
これが画賛の泉になっていたとのことです。
しかし翁は詩文は得意でなかったので、大正8年前後からしば
しば長尾雨山に添削を依頼しており、このことから親交が深まった
とのことでした。