生前贈与を上手に活用

日 時 平成27年1月15日(木)
場 所 池田泉州銀行講堂
主 催 TOYROクラブ
 本年度から相続税の対象資産に係る基礎控除額が6割に縮小
され、相続税の納税者は大幅に増加する予想です。
 そこでこうした相続税ならびに関連する贈与税の改正ポイントに
ついて解説をしていただき、加えて相続増税に備えた「生前贈与」
の活用方法などを具体的にお話ししていただきました。
 まず相続税ですが、一番大きな改正は基礎控除の引下げで、「5000万円+1000万円×相続人の数」が「3000万円+600万円×相続人の数」となり、4割も減額されることでしょう。
 また最高税率も50%から55%に引き上げられますが、これは世界一の税率だそうです。
 そして第2の基礎控除とも言われる小規模住宅地等(自宅等)の課税の特例のうち、非継続の場合は適用対象から除外されることになり、特に一人住まい(子供は持ち家)の家庭は要注意です。
 一方 贈与税も改正が行われ、税率構造の見直し(一般贈与・特例贈与)と税率の改定がなされた由。
 その他教育資金の一括贈与の期間延長や結婚・子育て資金の一括贈与の創設も予定されています。
 これらと相続時精算課税制度とも併せて生前贈与を考えることが重要だとのことでした。
 なお居住用不動産は配偶者控除の特例も考慮する必要があるようです。
 いずれにしろ、健康で楽しく長生きすることが一番大切なことでしょう。