記紀のなかの日向神話

日 時 平成27年1月23日(金)
場 所 池田泉州銀行講堂
主 催 TOYROクラブ
 記紀(古事記・日本書紀)では葦原中国(あしはらなかつくに
地上)を支配していた出雲の大国主命からその国を譲られた
高天原(たかまがはら:天空)の神々が天照大神の孫・ニニギ
尊を降臨させて葦原中国を治めることになります。(天孫降臨)
 このニニギ尊が天下った先はなぜか日向の高千穂峰でした。
 ニニギ尊はコノハナサクヤ姫(美の象徴)と出会い求婚したところ、その父(大山津見神)は姉のイワナガ姫(長寿の象徴)と共に差出ましたが、ニニギ尊は姉が醜いので送り返します。
 父の大山津見神は、妹だけ娶ったので尊の命は花のようにはかないものになるだろうと言ったとか。
 さてコノハナサクヤ姫は懐妊し、海幸彦(兄:隼人の祖)、山幸彦(弟:天皇家の祖)を出産します。
 山幸彦は海幸彦の釣り針を借りて魚釣りをしていてその針を失ってしまったため、探しに海神宮へ行き、そこでワタツミ神(海神)の娘・豊玉姫と出会い結婚します。
 そして山幸彦と豊玉姫の間にウガヤフキアヘズ命が生まれます。
 豊玉姫はウガヤフキアヘズ命の養育係として、自分の妹の玉依姫を選びます。
 やがてウガヤフキアヘズ命は、この玉依姫と結婚して誕生したのがイワレヒコ(のちの神武天皇)です。
 記紀においてここまでが神話で、その後の神武東征からが歴史に入るのではとのことでした。