シルクロードの歴史は語る

日 時 平成29年1月13日(金)13時30分〜15時00分
 シルクロードは中国・洛陽から欧州・ローマまでを言い(諸説
あり)、絹が中国の重要な交易品であったことから、このように
名付けられました。
 講師はこのシルクロードおよびその周辺の国々(中国・インド
ネパール・・・等々20カ国)を60回訪問調査している由です。
 またシルクロードは「人生の指針の花束」であるとの観点から
その歴史や文化等についてご講演されました。
 東洋史では中国と日本の最初の接点は、紀元前3世紀頃に秦の始皇帝の命により徐福が数千人の少年少女と不老不死の仙薬を求めて船出するも、これを発見できず、このまま帰国しても処罰されることでもあり、結局和歌山・新宮において日本に帰化したことだそうです。
 中国はその後、秦が亡び漢が起こりますが、やがて三国志時代へと続き、「天はこの世に周瑜を生みながら、なぜ諸葛を生んだのか」と言わしめました。
 さて時代はやや戻り紀元前6世紀頃(諸説あり)釈迦による仏教が祇園精舎からガンダーラへ伝播し、続いてシルクロードを通って中国へ、そして朝鮮・日本へと伝来しました。
 しかしこの仏教がなぜシルクロードを通って欧州へは拡まらなかったのでしょうか。
 この疑問について講師はさらに現地調査等を重ね、明解な答えを導き出そうとされています。
 (写真は、シルクロードの交易都市・パルミラの遺跡で、近年ISに破壊されました。)