ずう〜っと文学をやってきた

日 時 平成29年1月14日(土)14時〜16時
 芥川賞作家(村田喜代子氏)の読書講演会に行ってきました。
 氏は1945年に福岡県八幡市(現北九州市)に生まれ、ここは
魚が美味しいとかで今でも北九州にお住まいだそうです。
 氏は1975年に「水中の声」で九州芸術文学賞受賞を機に
文筆活動を始め、一貫して文学の道を歩まれています。
 その後「鍋の中」で芥川賞、「白い山」で女流文学賞、「真夜中
の自転車」で平林たい子文学賞、「蟹女」で紫式部文学賞、「龍飛御
天歌」で芸術選奨文部大臣賞、「望潮」で川端康成文学賞、「故郷のわが家」で野間文芸賞、「ゆうじょこう」で読売文学賞をと数々の賞を受賞され、現在は川端康成文学賞や紫式部文学賞等々の選考委員をなさっておられます。
 自分はたった一度の人生ですが、本はいろいろな人生を垣間見せてくれます。
 したがって、生きることがしんどくなってきた時に、本はなぐさめてもくれるものと思います。
 氏は「ずう〜っと文学をやってきた。」いや「ずう〜っと何かを考えてきた。」とのこと。
 小説は科学のように何かの役に立つかというと、全く役に立たないかもしれないし、ある日突然役に立つことがあるかもしれないようなものである由。
 娘は私がやがてネタがつきて小説が書けなくなると思っているようですが、私はずう〜っと何かを考えており、書きたいことがいっぱいあって、一生かかっても書ききれないのではと思っていますとのことでした。