カラスの被害を考える

日 時 平成29年3月3日(金)13時〜14時30分
 日常生活の中で大へん迷惑なことのひとつに「生ごみを荒す
カラス」があります。
 今 街中にいるカラスは2種類あり、ハシブトカラス(森林性:
肉食で止まってエサを探して食べる)とハシボソカラス(草地性
昆虫食で歩いてエサを探して食べる)がいますが、主として生
ごみを荒すのは前者です。
 このカラス対策を行うについては、まず今のカラスはただの
カラスではないことを認識しておかなければなりません。
 すなわち カラスがこの世に存在してから1億5千万年を経ており、カラスも進化しているということです。
 それではカラスはなぜ森林や水田から住宅地にやってきたのでしょうか。
 ひとつの調査として水田にあるエサ(昆虫)と住宅地にあるエサ(残飯)を比較したものがあります。
 (同じ広さで比較した現地調査)
 これによりますと、水田(1600㎡)には12㎏の昆虫がいる由ですが、水田と同じ広さの住宅地には残飯が60㎏あるとのことで、圧倒的に住宅地の方がエサの量が多い(5倍)ため、カラスにとっては正にこの世の楽園というわけです。
 もちろん人間もこの対策として防鳥ネットや固定式ステーションで対応していますが、まだ全体の4割程度とのことで、当面これを8〜9割に引き上げる努力が必要とのことでした。