生きる意味を追求した作曲家

日 時 平成29年3月7日(火)13時30分〜15時
 ブルックナーと並び称せられる交響曲作曲家グスタフ・マーラー
(1860〜1911)のCDを聴く集いがありました。
 彼はユダヤ人の作曲家・指揮者として各地の指揮を務めた後、
ウィーン宮廷歌劇場(現ウィーン国立歌劇場)の指揮者となり、
同劇場の全盛期時代を築きました。
 また、彼は交響曲作曲家としてオーケストラに独唱や合唱を
積極的に取り入れ、交響曲に新境地を開きました。
 合唱を取り入れた交響曲としましてはベートーヴェンの第9番「合唱つき(第4楽章に声楽)」が有名ですが、これとマーラーの第2番「復活(第4・5楽章に声楽)」を比較してみますと・・・
 ・ベートーヴェン ・・・ 4楽章、演奏時間65分、オーケストラ2管編成
 ・マーラー ・・・・・・・・ 5楽章、演奏時間85分、オーケストラ4管編成 ・・・です。
さらに”コインの表と裏”の存在と言われたブルックナーとの比較では・・・
 ・ブルックナー ・・・・・ 宗教画、風景画、宇宙的世界
 ・マーラー ・・・・・・・・ 人物画、自画像、私的世界 ・・・です。
 さて、CDで聴かせていただいた曲は、交響曲第1番「巨人」(声楽を伴わなく、曲想が親しみやすい。)、交響曲第2番「復活」(英雄の死と復活がテーマで、生きることの意味を追求)、交響曲第5番(映画「ヴェニスに死す」に使用され、マーラーブームを引き起こした。) ・・・でした。