どれだけ長く健康でいられるか

日 時 平成29年5月11日(木)13時30分〜14時30分
 平均寿命と健康寿命については昨今よく語られる話しです。
 しかしこの差をなるだけ短くする方法となると各々状況が異
なるためむつかしいのが現状でしょう。
 また、この差の算出根拠もかなりあいまいで、国が公表して
いる男性:9.22年、女性:12.77年は、日常生活に制限がな
いかの自己申告によるものですので現実的でないと言えます
 なお兵庫県が独自に算出している数値を見ますと、この差が
男性:1.47年、女性:3.23年となっており、国に比べて極端に小さな値になっています。
 この算出方法は、要介護2以上を不健康、それ未満を健康としたものであるとのこと。
 いづれにしろ平均寿命と健康寿命に差があることには変わりありません。
 ここで近年話題になってきたのが「フレイル」で、これは健康から介護に入るまでの期間のことだそうで、加齢に伴う様々な機能変化や能力の低下によって健康障害が増加した状態を言うとのことです。
 まず「フレイル」の位置付けですが、加齢により ①力が弱くなる、②倦怠感、③活動性低下、④歩くのが遅い、⑤体重減少・・・のうち、2つまでなら「プレフレイル」で、3つ以上あれば「フレイル」だそうです。
 すなわち「フレイル」とは、自立した生活は出来ているが、身体機能が低下し、健康障害を起こしやすい状態だと言えます。
 ただ「フレイル」は、食事や運動等によって再び回復できる状態でもある由でした。