日 時 平成29年6月6日(水)13時〜14時30分
平安文学の名作「源氏物語(紫式部)」の主人公・光源氏の
モデルは”だれ”だったかがテーマのセミナーがありました。
この講座においては、源 融(822〜895)と源 高明(914〜
982)の2人が有力候補として取り上げられました。
なお、光源氏のモデルになるための条件は・・・
①父親が天皇であること。
②母親の地位が更衣(中宮・女御の下位)であること。
③本人が雅で、気品にあふれていること。
④女性にもてる美貌のプレイボーイであること。
⑤政治的な陰謀に巻き込まれ、政敵の罠にはまること。 等々でしょうか。
前者の「源 融」は、嵯峨天皇の皇子であり臣籍降下して「源」の性を賜っております。
そして六条院の大邸宅に住み、毎日のように贅沢三昧で過ごして左大臣にまで出世しますが、その上の太政大臣に藤原基経が君臨していたため、必ずしも自由に政治が行えたわけではありませんでした。
一方 「源 高明」も醍醐天皇の皇子として生まれ、やはり臣籍降下して「源」の性を賜っています。
そして左大臣にまで出世するも、”安和の変”に関与したとして失脚してしまいます。
このように2人とも生まれがよく、たいへんなイケメンで、政治的な才覚もありました。
しかし他にも、嵯峨天皇や藤原道長,菅原道真等の部分もミックスされているのではとのことでした。