日 時 平成29年7月28日(金)10時35分〜11時25分
宗教改革と聞けば、ルターの名が浮かびます。
彼の生きたこの時代はペストが大流行し、いつ死が訪れるか
わからない不安な時でありました。
一方バチカンはカトリックの本山としての体裁を整えるためか
華美化が進み、多額な借金により財政は破綻寸前でした。
そこで目をつけたのがマタイの福音書第4章の「悔い改めよ」で
そのためには、巡礼・断食・善行そして献金などの手段があるとし
教会では免罪符の発行に踏み切ります。
しかしルターは「悔い改めよ」はその生き方であり、信仰によってのみ達成できると論争を挑みます。
もっともルター以前にもイギリス人のウイクリフやチェコ人のフスなどの先駆者が居ましたが処刑等されています。
ただルターの場合は、パトロンにザクセン選帝侯フリードリッヒ3世がついていましたので、そこまではいきませんでした。
ルターの最大の武器はこの頃発達してきた印刷技術でこれによりビジュアルに風刺し、その思想は広範囲に伝播いたします。
結局 ルターは神の義として認められるのは、愛・承認・評価・赦し・自由であるとし、これらをモチーフとした讃美歌も創り、ヒットソングになりました。