女性の生き方を学ぶ

日 時 平成29年11月10日(金)14時〜15時30分
 有吉佐和子著の小説「紀ノ川」を題材に、女性の生き方に
ついてのセミナーがありました。
 この小説は時代の変わり目に生きた女性三代(明治:花、
大正:文緒、昭和;華子)をえがいています。
 最初の主人公・花は明治10年生まれで、母が早く亡くなり
祖母に育てられます。
 祖母は文政(江戸時代)生まれで当時としては西洋文明に通じた開明的な女性でした。(写真下は、当時の近代化を表した絵です)

その祖母に育てられた花は、当時ではめずらしく女学校に学ん
だ才媛で、やがて敬策という人と結婚します。
 そして夫の出世の基盤となった紀ノ川の治水工事をめぐって
花はそれとなくアドバイスをいたします。
 家を買う時も正面きって言うのではなく、そっと意見を言って
夫を助けたりもします。
 花は古い家族制度を受容しながらも自我を保ち、自分の居
場所を広げていった新しい女性として時代を生き抜きました。