日 時 平成29年11月20日(月)15時〜16時30分
中国・古代の殷と周の時代についての考察です。
前王朝である「夏」は実在か伝承かがまだはっきりしないとする
説がありますが、「殷」は使用していた甲骨文字が出土している
ため、歴史上の国とされ、自称では「商」とも言われています。
すなわち、文字を誕生させたのは「殷」ということになります。
始祖は伝説上「契」という人だそうです。
殷王朝の特徴は、石器から金属器へ移行したこと、大型で
複雑な模様がある祭器や武器・武具を作った・・・等々です。(写真は甲骨文字)
次に周王朝ですが、紀元前1046年頃に牧野の戦いで周の武王が
殷の紂王を破って建国されたものです。
周王朝では第12代幽王の頃に凋落し、鎬京から東の洛陽に遷
都しており、これによりそれまでを西周時代、それ以降を東周時代
と呼称されるようになります。
東周時代は前期を春秋時代、後期を戦国時代と呼ばれます。
周王朝では都周辺を周王が、地方を諸侯が治め、その中には
やがて六国統一する「秦」も含まれています。(写真は周原遺跡)