統一帝国の誕生

日 時 平成29年12月11日(月)15時〜16時30分
 中国で初めて天下統一を果たした「秦」ならびにそれを引き
継いだ「漢」のお話しです。
 まず「秦」の統一過程ですが、紀元前230年に「韓」を、同
225年に「魏」を、同224〜222年に「楚」を、同222年に「燕」
と「趙」を、そして同221年には「斉」を降伏させました。
 統一後、始皇帝(名:政)は今迄の封建制を否定して郡県制
をとり、各種(文字、通貨・・・等)統一や封禅(王の即位と天下
泰平を感謝する儀式)を行いました。(政は紀元前247年に13才で秦王に即位)

次に「漢」の隆盛ですが、「秦」が滅亡後の楚漢抗争(項羽との争
い)に勝利した劉邦によって建国され、都を長安に置きました。
 当初は内乱等により安定を欠きましたが、第7代・武帝の時に
全盛期を迎えます。
 しかし第15代・劉嬰の時に重臣の王莽(「新」王朝)により
簒奪され一旦王朝は滅亡しますが、その後「漢」の傍系皇族
劉秀(光武帝)により再興され、都を洛陽に置きました。
 この結果 前者を「前漢」、後者を「後漢」と呼称いたします。