日 時 平成30年6月2日(土)10時〜12時
移民が何をもたらすか、すなわち日本にやって来た各国の
移民が将来出身国へ帰った時の社会的・文化的影響につい
てのお話しがありました。
まず国際的な人の移動・移民と日本の状況ですが2008年
秋のリーマン・ショックによる景気の悪化がかなりの要因で
移動が加速していったのでは・・・・との意見があります。
一方 日本は日本再興戦略(成長戦略)による外国人材の
活用で、具体的には震災復興や2020年の東京オリンピックに基づく需要拡大に対し、労働力不足感に対応しようとしています。(特に、建設業・造船・介護・農業等)
なお「移民」の定義ですが、「通常の居住地以外の国に移動し、少なくとも12カ月間その国に居住する人」(国際移住機関)となっています。
ただ日本における「移民」のイメージは、「永住を前提とした移動」と捉える傾向にあるようです。
送出し国(母国)にとっての日本経験者をめぐる状況ですが、これは良質な人材を巡って獲得競争が起こっているようで、日本経験者が現地で果たす役割は大きいと言えます。
これからの日本は、受入れ国・送出し国・本人の三者のためになる移動の仕組みを開発することが求められますし、国内の第2世代外国人(移民の子)に夢と希望を与える政策も必要だろうとのこと。
すなわち先進国は新興国と共に成長しようとする姿勢が必要ではないだろうかとのことでした。