日 時 平成30年6月13日(水)11時30分〜13時
今夏に芸術文化センターで上演されるオペラ、ウェーバー
の「魔弾の射手」のレクチャーがありました。
イタリアオペラ全盛期に、ドイツ語のオペラを広げようという
熱い思いを抱いていたウェーバー(1786〜1826)が長い年月
をかけて完成させたこの作品は1821年に初演されるや大
反響となりました。
ウェーバーは音楽家の両親の元に生まれ、幼少期から父
の歌劇団の巡業公演について回っていたため、劇場は身近な存在で、音楽の才能も早くから開花し、14才で自作のオペラを初演したとのことです。
このオペラのストーリーは、射撃大会を控えた狩人・マックスはスランプで、恋人・アガーテと結婚するためには大会での優勝が条件のため、悪魔と契約して魔弾を手にいれます。(結末は本番で)
なおこのオペラのベースにはドイツホラー文学「幽霊譚」があり、また影響を受けたものとしてゲーテの「ファウスト」がある由です。(悪魔との契約等)
そしてイメージとしては、歌曲「魔王」(シューベルト作曲)があるとのことで、これを生演奏(バリトン)でご披露していただきました。
この曲は会話形式で、語り手(中音域)、父(低音域)、子(高音域)と魔王の4役を1人で歌い、続いてアリア「喋るな!誰もお前に忠告しないようにな」を聞かせていただきました。