対人関係の深化と改善

日 時 平成30年12月15日(土)10時〜11時30分
 日本は母性社会であるという前提に基づく人間関係についての
セミナーがありました。
 因みに母性とは、母性本能・母性愛・包み込み等々、女性が
母として持っている性質のことを言います。
 したがって母性社会とは母性原理や本質が宗教や文化全般に
色濃く反映する社会を指します。
 例としまして、古事記のイザナミの命の話しがあり、彼女はいろ
んな神を次々と世に出し、最後に火の神を産んで黄泉の国へ旅立ってしまうという神話です。
 日本が母性社会と呼ばれるひとつの理由としましては、農耕社会であることが大きく影響されており、欧米の牧畜社会(大地の移動による生産形態)と異なり、定着を前提とした生産形態にあるとのことです。
 また信仰してきた神にしましては、日本の場合は主神は天照大御神(女神)あったのに対し、欧米では主神(または単一神)は父なる神・ゼウスやアッラーであったわけです。
 そして行動原理にしましても、日本では「場」の倫理すなわち場の安定・維持を最大の価値としている(例:永田町)のに対し、欧米では「個」の倫理すなわち個人の充足・成長に最大の価値を置いています。
 さてそのような中、より良い人間関係に向けての提案としまして、「他者評価は欠点よりも長所に注目する」「相手の興味・関心を知る」「自分を大切にしながら、相手のことも配慮する対応」等々、主として『調和』をテーマとしたものがありました。