日 時 2019年1月19日(土)14時〜15時30分
万葉集を現代風の曲にのせて楽しむイベントがありました。
最初は季節柄、巨勢山の椿を詠んだ短歌2首(巻一の54・
56)をサンバのリズムで聴かせていただきました。
次におめでたい「松竹梅」から、市原王の「一つ松 幾代が
経める吹く風の 声の清きは 年深みかも」をブルース調で
演奏してくださいました。
万葉集は4516首ありますが、1月ですので巻一の1(雄略
天皇)の長歌(野の菜を摘む乙女へのポロポーズ)をジャズぽいリズムで表現されました。
後半は、歌の聖・柿本人麻呂の長歌「言霊の幸はふ国」(全てのものに魂はやどり、良い行いや良い言葉を続けることにより、幸ある国になる)を4拍子の曲で披露されました。
また宮廷歌人・山部赤人の明日香の春秋を寿いだ長歌と短歌「明日香川 川淀去らず 立つ霧の 思い過ぐべき 恋にあらなくに」もじっくりと聴くことができました。
そして最後の万葉集は、4516首目の選者・大伴家持の歌で、「新しき 年の初めの 初春の 今日降る雪の いや重し吉事」でした。
アンコールは、早春賦(春は名のみ 風の寒さや・・・・)を「万葉うたものがたり」のメンバーと会場の観客全員で歌い、お開きになりました。