口から始まる健康づくり

日 時 2019年2月23日(土)14時〜15時30分
 健康の三要素は「栄養・運動・休養」だと言われていますが、
その中の栄養に関係する「口」についてのお話しがありました。
 食べ物を食べる時は、よく噛むこと、よく味わうことが重要で、
そのことによって口腔内の感覚機能をより刺激して、満腹感を
高めることにつながるのだそうです。
 口は単なる食べ物の入口ではなく、重要な感覚器官であるこ
とを認識して食べることが大切である由。
 すなわち、口は①おいしく食べる役割、②感覚器官としての役割があるとのことです。
 具体的には、①は食べ物のおいしさを充分に感じ取って食べるためには、口の機能維持が必要で、歯はもちろんのこと味覚を担う舌や味を溶かすための唾液等が連動して的確に動くことです。
 また②には食べ物から得るおいしさの要素すなわち視覚(形・大きさ・色・つや・きめ)、触覚(硬さ・なめらかさ・歯切れ)、嗅覚(果実の香り・焦げ香り・腐臭)、聴覚(音・音楽)、味覚(塩味・酸味・甘味・苦味・うま味)がある由です。
 そして「噛む」という行為には、私達が考えている以上に健康生活に欠かせない効用があります。
 すなわちその効用とは、「肥満防止」「味覚の発達」「言葉の発音がはっきり」「脳の発達」「歯の病気予防」「がん予防」「胃腸の働きを促進」「全身の体力向上」等々です。
 歯の多いお年寄りは活動的で、自分の歯で噛める人は寝たきりになりにくいとのデータもある由でした。