日 時 2019年4月8日(月)10時30分〜12時
ロシアの大作曲家・チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」と
これまたドイツの大作曲家・ベートーヴェンのピアノソナタ第8番
「悲愴」をCDで聴き比べる機会がありました。
前者は4楽章からなる19世紀後半を代表する曲で、コントラ
バスに始まり、コントラバスで終わるちょっとオシャレなものです
が、内容は表題が示すとおり、「悲愴」の情緒を強く表しています。
第1楽章は、ゆるやかな序奏部と急速な主部からなるソナタ
形式です。
第2楽章は、優美な曲風でした。
第3楽章は、リズム的で活発な曲です。
そして終楽章は、ごく穏やかな速度の悲痛な感じで、全体的には人生への恐怖や絶望等の情緒を表しているのだそうです。
また後者は、ベートーヴェンのピアノソナタの中でも最も有名なもののひとつで、楽譜が出版された時に、その表紙に「大ソナタ悲愴」と印刷されていたとか。
第1楽章は序奏付のソナタ形式で、「悲愴」というタイトルはこの序奏にちなむものとのことで、第2楽章は抒情的で気品があり、終楽章は軽やかながらも陰りのあるものでした。
(写真は、チャイコフスキー博物館)