弦楽四重奏曲の聴き比べ

日 時 2019年5月14日(火)10時30分〜12時
 ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を2曲(①弦楽四重奏曲・第8番
「ラズモフスキー・第2番」、②弦楽四重奏曲・第11番「セリオーソ」)
をCDで聴く集いがありました。
 ①は、第1番といろいろ異なっており、第1番が外に大きく拡がりが
あるのとは反対に、この第2番はどちらかと言えば内省的で密度の
高い渋い音楽とのこと。
 言い換えれば、繊細で情緒的な感じの曲というところでしょうか。

②は、ウィーンの国立博物館に保存されている草稿には
「1810年、友人ベートーヴェンよりツメスカル氏に捧げられ
10月に書かれる」と記されているそうで、この言葉の前に
「セリオーソ(厳粛な、まじめなの意)」なる語があったとか。
 この曲の特徴は、第一に構成がいちじるしく緊縮されている
ことと、第二に知性的で情緒的であることで、この二つの
特色が重なり合って一種おごそかな趣が出ている曲でした。
(写真は、ベートーヴェンの博物館)