港からみた食の自給率

日 時 2019年8月6日(火)13時30分〜15時
 日本の食料環境について、税関で長年外国からの輸入品の
チェックをされていたという講師のお話しを拝聴してきました。
 現在の日本の食料自給率は38%だそうで、実に62%が
海外に依存している状況です。
 したがって私達の身体は国産ではなく、外国産であると言え
なくもありません。
 なぜ日本の食料自給率がこんなに下がったのでしょうか。
 その大きな理由は食べ物の中でも最も大切な穀物を海外に依存しているからである由。
 日本は農産物の輸入量が実質世界一だそうです。
 また人口比でも世界人口76億人に対して、日本人口1億2700万人で、約1.7%です。
 ところが、農産物は世界の総輸入量の10%を日本が輸入しています。
 具体的に見ていきますと、たとえば小麦は9割を米国・カナダ・オーストラリア等から輸入しています。
 これらは太平洋を横断してやってくるわけですが、その間虫がわいたり、カビが生えたりしますので、それを防ぐため殺虫剤がかけられている由。
 トウモロコシもまたしかりだそうです。
 このように穀物の外国依存の結果、日本の穀物自給率は28%まで下がっており、これが食料自給率38%の原因で、食の安全を守るためにも食料自給率の向上が望まれるとのことでした。