日 時 2019年12月3日(火)13時30分〜15時30分
来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公・明智光秀の
前半生に焦点を絞ったセミナーがありました。
まず大河ドラマの題名に出てくる「麒麟」についてですが、
ひと口で言えば中国の伝説の生物のことだとか。
中国には「博物学」というものがあり、その分類は(1)うろこ
(例:龍)、(2)羽(例:鳳凰)、(3)甲羅(例:カメ)そして(4)毛
(例:麒麟)だそうです。
「麒麟」は殺生をいやがるやさしい動物で、戦国時代に人々は仁政を求め、人殺しのない世の中にしてくれる英雄を心待ちにしている様を表現している由。
その英雄を明智光秀に求めたのでしょうか。
光秀は織田信長の家臣として活躍する頃からは、よく知られているところですが、前半生となると大きな謎に包まれています。
死去した時の年齢は「当代記」によれば67才となっており、そうすれば生年は1516年(永正13年)ですが、「明智軍記」ではこれが55才としていることから、その場合の生年は1528年(享禄元年)となり、干支でひと回り異なります。(その他にも諸説あり)
また誕生の地も、「明智」の町名がある岐阜県恵那市とする説や、明智荘という荘園があり、重臣達の出身地でもある同県可児市とする説が有力ですが、いづれも決めてがありません。