日 時 2020年1月6日(月)10時30分〜12時
マイナーな作曲家であるセザール・フランク(1822〜1890)
唯一の「ヴァイオリン・ソナタ」をいろんな楽器で聴く機会が
ありました。
フランクは1822年にベルギーで生まれ、主としてフランス
で活躍した作曲家であり、オルガニストです。
彼は幼い頃から父の教育によりピアニストを目指して
1835年に一家でパリに移住してパリ音楽院に入学しました。
そしてピアノ講師、その後教会のオルガニストとしてつつましい生活を送り、その間に作曲家としては宗教音楽を中心に曲を手がけています。
この「ヴァイオリン・ソナタ」は同郷の大ヴァイオリニスト:ユジェーヌ・イザイの結婚祝いとして贈られた温かい心情のこもったものとのことです。
今回はこの曲を3つのソロ楽器(フルート・チェロ・ヴァイオリン)で聴き比べようとの企画でした。
第一楽章は、展開部を省略したソナタ形式で、ピアニシモで静かに終わりました。
第二楽章は、リズム感のある第一主題と美しい旋律の第二主題で構成されていました。
第三楽章は、自由で独創的で、伴奏(ピアノ)の美しいアルペジオが印象に残りました。
第四楽章は、第三楽章までの主題が配され、最後はカノン風で華々しく終曲するものでした。
フルートはリズムよく、チェロは落ちつきのある雰囲気でしたが、やはりヴァイオリンが一番しっくりでした。