日 時 2020年10月29日(木)10時〜11時30分
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、日々の生活様式は
一変してしまいました。
すなわち外出の自粛、在宅勤務、ストレスの増加等々やはては
コロナ離婚まで話題になっています。
このようなことから、改めて家族の在り方を見つめ直すことを
テーマに古代の家族や結婚に触れようとする講座がありました。
今回は「古事記」や「万葉集」等を引用してのお話しです。
まず「出会い」についてですが、「古事記」の上巻・大国主と
須勢理比売の場合は「須勢理比売、出で見、相婚きまして(目と目を合わせて、結婚し)還り入りて、父に言ひしく「甚麗しき神来ましぬ・・・」と自分で決めてから親に報告しています。(直線的)
また「万葉集」1759番には「鷲の住む、筑波の山の・・(中略)・・人妻に、我も交はらむ、我が妻に、人も言問へ・・・」とあり、多数の男女(既婚者も)が集まって、飲食し歌舞し性的開放をする習俗があって、これを「歌垣」と言うとのこと。(結構オープン)
なお「結婚」の決定や認知については「双方からの求愛・求婚」→「本人同士の合意(父母は事後承諾)」→「女親の承諾、宴会を開き社会的認知を受ける」だそうです。(参考:丹後国風土記)
そして「家族のかたち」ですが、(1)通い婚、(2)妻方居住、(3)独立居住 があり、夫婦は流動的で不安定ですが、母子の絆は固い由。(参考:「万葉集」665〜667番の恋歌)