日 時 2020年12月10日(木)10時〜11時30分
ソクラテスやプラトンとともに西洋哲学者の一人とされるギリシャの
哲学者・アリストテレス(BC384〜BC323)についての講座があり
ました。
彼の生涯は、エーゲ海北岸に生まれ(BC384)、アテネのアカデ
メイアに入学(BC367)、自身の学園・リュケイオンを設立(BC335),
没(BC323)・・・です。
著作集は、論理学・物理学・心理学から経済学・芸術学・生物学・
倫理学等々、多岐にわたっています。
そのうち、倫理学とは人柄学であり、幸福学であるとのこと。
「幸福の生」とは、人によって考え方が異なる(ライフスタイルの数だけ存在する。)わけですが、「人間ならではの生き方」をすることが「人間として生きがいのある生き方」であるとし、
(1)人間の徳をできるだけ発揮させて生きること。
(2)理性をできるだけ働かせながら生きること。 ・・・・・ だそうです。
徳には、知的徳(知恵・思慮・技術等)と性格的徳(勇気・温厚・節制等)がある由。
後者にはいわゆる中庸論があって・・・・・
●「勇気」⇒「向こう見ず」と「臆病」の中間で、「恐怖」の感情に関わる。
●「温厚」⇒「短気」と「腑抜け」の中間で、「怒り」に関わる。
●「節制」⇒「ふしだら」と「無感覚」の中間で、「欲望」に関わる。 ・・・・・とのことでした。