長大なシンフォニーを書く

日 時 2021年1月30日(土)14時〜15時30分
 19世紀にブラームス等と共に活躍したアントン・ブルックナー
(1824〜1896)について、その生涯と主として交響曲第7番
(演奏時間1時間以上)を中心とした講座がありました。
 この講座は、ピアノとチェロによる実演(主題のメロディ等)と
DVDによるオーケストラを聴きながらのものでした。
 まず彼の生涯ですが、1824年にオーストリアのリンツにほど
近いアンスフェルデンという小村に小学校教師の長男として
生まれました。
 長じて父と同じ小学校教師の職につきますが、他方聖フローリアン修道院でオルガンのレッスンを受け、やがて修道院オルガニストに任命されます。
 その後、ウィーン楽友協会のジーン・ゼヒタに、続いてオットー・キッラーに音楽理論や作曲家になるための応用力等を学び、作曲家として本格的な歩みを始めました。
 交響曲第1番を1866年に書き上げ、第2番は1873年のウィーン万博の閉会祝典のひとつとして演奏され、さらに第3番は1877年に初演されます。
 その後、第4番・第5番・第6番と完成させ、本日のメインテーマである第7番は1883年に完成し、翌年にライプッチヒ歌劇場において初演されるに至りますが、その時のメディアは「作曲家は再三再四、嵐のような喝采で呼び出された」と表現したほど大成功だった由です。