安物のワインが妙薬

日 時 2021年2月16日(火)14時〜15時30分
 ドニゼッティ(1797〜1848)の代表作「愛の妙薬」を
DVDを観ながら解説をしていただきました。
 彼はイタリアのベルガモに生まれ、同地で没した19世紀
を代表するオペラ作曲家です。
 このオペラは「オペラ・ブッファ(喜歌劇)」の傑作と言われて
おり、牧歌的な香りのするコミカルなものです。
 そのあらすじは、アディーナ(村の裕福な地主の娘)に夢中な
ネモリーノ(村の純朴な青年)は、ドウルカマーラ(いかさま薬
売り)から愛の妙薬と称したワイン(安物)を買うも、アディーナをベルコーレ(守備隊の軍曹)にとられそうになります。(アディーナはいったんベルコーレのプロポーズを受ける。)
 そこでネモリーノは再び愛の妙薬を買うお金をかせぐため、守備隊に入隊しようとしますが、それを聞いたアディーナは心をうたれ、ついに愛を告白するというものです。
 舞台の設定がスペインのバスク地方ということもあってか、田園風で明るく仕上がっています。
 このオペラは、第2幕のネモリーノのアリア「人知れぬ涙」を聴くだけのもの・・・という人もいるようですが、今回の解説をお伺いしながらアディーナ・ベルコーレ・ドウルカマーラのアリアを聴かせていただき、各々の性格をよく表したものと感じましたし、アンサンブルも魅力的でした。