[義」とは家族を守ること

日 時 2021年2月18日(木)11時〜12時30分
 関西文化に育まれた文学の中から、今回は浅田次郎の「壬生
義士伝」が紹介されました
 浅田次郎(本名:岩戸康次郎)は、1951年(昭和26年)に東京
に生まれ、中央大学を卒業後、自衛隊に入隊、その後様々な職に
つきながら、執筆活動を続けてきた人です。
 また彼は数々の賞を受賞しており、その功績を称えられ2015年
に紫綬褒賞を受賞しています。
 主な受賞作品は・・・・・
・1995年:「地下鉄(メトロ)」で吉川英治文学新人賞、・1997年:「鉄道員(ぽっぽや)」で直木賞、2000年:「壬生義士伝」で柴田錬三郎賞、2006年:「お腹召しませ」で司馬遼太郎賞、2008年:「中原の虹」で吉川英治文学賞、2016年:「帰郷」で大佛次郎賞 等々。
 「壬生義士伝」の主人公は、新選組に実在していた諸士調役兼監察の吉村貫一郎という武士です。
 物語は吉村の関係者の証言という形で始まります。⇒頃は明治維新直前で、南部盛岡藩の下級武士・吉村は貧困にあえぐ家族(妻と3人の子供)を救うため、脱藩して新選組に入り、その給金を故郷の家族に送金していましたが、新選組は鳥羽・伏見の戦いで敗北し、吉村は大坂にある盛岡藩の屋敷に逃げ込むも、旧友の大野次郎右衛門は彼に切腹を命じるというものです。(宝塚歌劇でも上演されました)
 後日 子供達は、長男→五稜郭で戦死、長女→大野の息子と結婚、次男→農学博士となりました。