王女達の恋の結末は・・・

日 時 2021年3月2日(火)14時〜15時30分
 イタリアのオペラ作曲家であるジュゼッペ・ヴェルディ(1813〜
1901)の作品の中から「アイーダ」が取り上げられました。
 この作品はスエズ運河開通を記念する委嘱を断ったヴェルディが
その翌年に作曲した大作です。(開通記念は「リゴレット」が上演)
 あらすじは、エジプトの若き将軍・ラダメスは女奴隷・アイーダ(実
はエチオピアの王女で捕虜となっている)と相思相愛ですが、これを
エジプトの王女・アムネリスが嫉妬します。
 やがてラダメスはエチオピアとの戦いに勝利したことで褒美に王は
娘・アムネリスを与えると宣言、しかしラダメスはアイーダと脱走しようと決意しますが、軍事機密を漏らしたことで死刑を宣告され、結局2人は生き埋めにされてしまうとするものです。
 見どころはなんと言っても第2幕の凱旋シーンで、その音楽、その登場人物、その豪華な衣装・・・は圧巻ですが、これにはかなりの資金を要しますし、それなりの劇場も必要なためか、人気のレパートリーではあるものの、日本では同氏作曲の「椿姫」ほどは上演されないのが残念です。
 聴きどころとしましては、第1幕の「清きアイーダ」(ラダメス)や「勝ちて帰れ」(アイーダ)、第3幕の「わが祖国よ」(アイーダ)、第4幕の「大地よさらば」(アイーダ・ラダメスの二重唱)等でしょうか。
 なお今回はDVDの鑑賞の他、ソプラノ(アイーダ役)による生演奏もありました。