おもしろ文化比較

日 時 平成24年4月6日(金)
場 所 芦屋公民館
講 師 寺谷一紀氏(追手門学院大学客員教授)
 日本は狭い国土ながら東西の文化の違いにより、様々な事柄が
微妙に異なっています。
 たとえば、百貨店や駅構内のエスカレーターの乗降において、
大阪や神戸等は右に立って左を空けますが、東京や名古屋では
左に立って右を空けます。
 別にどちらが正しいということはないのですが、前者は「右利きの人が多い。」「大阪万博でのルールが残った。(英国が手本)」等のようで、後者は「江戸の武士の慣らい。(刀が触れ合わない)」「心臓を守るため。」等の理由があるようです。
 また町内会等で5台の観光バスを連ねて出かける場合、概ね関西では逆並び(5号車〜1号車)ですが、関東では順並び(1号車〜5号車)が習慣になっているとか。
 これもどちらでも良いのですが、前者は「相手に親切(全車で何台か解る)」なのに対し、後者は「単に解り易い。」が理由らしいのです。
 なお言葉におきましては、「標準語=共通語=東京弁」のように思われがちですが、本来は標準語はその土地で話されている言語であり、共通語はその国等でコミュニケーションに使われる言葉(国語)がそれで、根本的に違うのだそうです。