コンテンツが「聖地」をつくる

日 時 平成24年4月21日(土)
場 所 大手前大学
講 師 谷村 要氏(大手前大学講師)
 本来 聖地とは宗教学における、①自然的聖地(シナイ山→神が
降り立った所等)、②人為的聖地(寺院や神社等)、③聖者ゆかり
の地(四国八十八ヶ所→弘法大師等)等を指しますが、ここでいう
「聖地」とはコンテンツ(映画・テレビ・ドラマ・小説・アニメ等々)を
活用したツーリズム(観光)によるまちおこしを言います。
 今 日本各地はファスト風土化(均一景観)が広がり、どこへ行っても東京資本の進出により、まちの商店街が圧迫され、まちの文化を塗り替えているという問題が浮上しています。
 今回はこれらの問題を払拭し、コンテンツによる地域振興を図っている例をお話いただきました。
 ところは埼玉県鷲宮町(現久喜市)で、テレビ放映されたアニメ「らき☆すた」をきっかけに、その作品の舞台である鷲宮にファンが押し寄せるようになったことです。
 これをアニメ聖地巡礼と言うそうで、この現象により地元の商工会はアニメファン向けに様々なイベントを企画・実施(写真)し、大きな経済効果をまちにもたらして、アニメ放送後5年経過した現在でも多くの来訪者を呼び寄せているのだとか。
 ただ、コンテンツはあくまでもきっかけであり、成功・不成功はその後の企画の内容によることを心しなければならないと思われます。