中国史における時代区分

日 時 平成24年4月23日(月)
場 所 園田学園女子大学
講 師 桐藤 薫氏(園田学園女子大学講師)
 「中国3000年の歴史」と言いますが、これをあえて時代
区分してみますと、①古代(原始〜漢代)、②中世(三国〜
唐末五代)、③近世(宋〜清末)、④近代(中華民国以降)
に分けられます。
 ①は、農民中心とした都市国家が各地に存立していまし
たが覇権争いが起こり、やがて領土国家に成長していきます。 そして最後は「秦」という国が統一をはたし、トップが始皇帝(皇帝制度の確立)を名乗って、帝国王朝が出現いたします。
 ②は、統一国家が出来ますと身分制社会(貴族の時代)となり、今度はそれに不満な勢力も現れて、分裂割拠に逆戻りします。
 ③は、貴族が没落し庶民が台頭するルネサンス期となり、武力万能の時代に入ります。
 この頃になりますと、鉄の産額が急増しまた石炭が使用されるようになる等、生産性が飛躍的に向上していきます。
 ④は、当初国民党と共産党は対日政策でタッグを組みますがやがて内戦に突入し、米国の支援を得た国民党が有利でしたが、時間の経過とともに共産党が逆転して今日に至っています。
(写真は、天安門での祝祭)