糖尿病の予防と治療

日 時 平成24年5月24日(木)
場 所 宝塚医療会館
講 師 岸本通彦氏(宝塚市医師会)
 糖尿病の定義は、「慢性の高血糖により、主として細小血管に
障害が認められる疾患」だそうです。
 この糖尿病が悪化しますと、①失明の原因となる、②透析の原
因となる、③下肢切断の原因となる、④心筋梗塞や脳梗塞の発
症の原因となる等々があげられます。(動脈硬化がもたらす。)
 現在の日本の糖尿病患者数は、予備軍も含め2210万人と言われ、今も増え続けているため、近い将来には国民4人に1人がなるであろうと推定されているとか。
 この恐ろしい糖尿病の主な原因は、「親から引き継いだ遺伝素因によるインスリン分泌不全」や「運動不足・食べ過ぎによる肥満によるインスリン抵抗性」によると言われており、前者はいたしかたありませんが、後者は治療することが可能です。
 ただ直ちに投薬ということではなく、これに加えて「食事療法」と「運動療法」を並行していかないと意味がありません。(「薬物療法」とあわせて治療の3本柱)
 またこの度の東日本大震災で顕著になったことでもありますが、震災に直接あった人はもちろんのこと、テレビで見ているだけでもストレスが蓄積されて、血圧が上がったり、糖尿病が悪化したという報告もなされています。(ストレスとも密接に関係している。)