日 時 平成24年7月7日(土)
場 所 甲南大学
講 師 中山弘隆氏(甲南大学教授)
昨今は職場や家庭にコンピュータが入り込み、これの理解なし
では生活が成り立たなくなりつつあることに鑑み、身近に増えて
きた賢い機械についてご教示を賜りました。
例として将棋の分野において、2007年には渡辺竜王がコンピュ
ータと勝負して見事勝利しましたが、2010年には清水女流王将が
そして2012年には米永永世棋聖が相次いでコンピュータに敗れるという波乱がありました。
米永氏が敗退した「ボンクラーズ」というソフトは、1秒間に2億8千万手を読むのだそうです。
(将棋は初手から終了までの手数は、10の220乗とおりあるのだとか。)
このようにコンピュータは進化し続けているわけですが、それはただ単にプログラマーの能力の向上だけではなく、状況の変化に対応するために機械学習なるものが行われてどんどん賢くなり、反対に陳腐化して不要なものは忘却させるようにしてきたためでもあるのだとか。
実際に連珠で実験していただきましたが、相手が初級ならそのように、また上級者にはそのレベルでコンピュータが認識して対戦しました。(誰が相手でも一方的にならない)
このように単一な動きではなく、状況に応じて機械が判断するので、土砂災害の警戒システム等にも活用されていますし、ロボット同士での漫才(写真)も可能になっているのには驚きでした。