日 時 平成24年7月12日(木)
場 所 宝塚医療会館
講 師 末岡 悟氏(宝塚医師会長)
日本の「国民皆保険制度」は世界にも優越性を認められている
制度で、保険証1枚で、何時でも・どこでも・誰でも、公平・平等な
医療を受けられる優れもので、この制度が寿命を世界一にしたと
言っても過言ではないとのこと。
また医療機器につきましても、先進国の中ではとびぬけており、
人口100万人に対し、CTは92.6台、MRは40.1台だそうです。
因みに、これがアメリカではCT:32.2台、MR:26.6台、イギリスではCT:7.5台、MR:5.1台で、またフランスではCT:7.5台MR:4.7台しかないとのことでした。
しかしこの「国民皆保険制度」もこの先もずっと存続するかについては不安材料もあるとかで、たとえば高齢化社会の到来による医療費の拡大や医療の産業化の波(株式会社の参入、保険と自費の混合診療の全面解禁、民間医療保険の存在)等々の影響が心配されるようです。
日本人の生涯医療費は、約2200万円/人(2008年度)で、そのうち1000万円強が70才以上で使われる由ですが、特に死亡前1カ月は平均112万円という調査もあるとか。
これからますます高齢化社会が加速していきますので、医療と介護の連携等、みんなできめ細かくしていくことが求められます。