肺の病気とその対応

日 時 平成24年8月11日(土)
場 所 ソリオホール
講 師 竹中雅彦・福原謙二郎・吉田こずえ氏(宝塚市立病院)
 肺の病気や肺がんについて基本的な現状とその対応の方向性
について各氏からお話しをお伺いいたしました。
 咳が2週間以上続いたら、COPD(慢性閉塞性肺疾患)と肺がん
をまず疑ってレントゲン検診を受けるようにとのこと。
 特に、COPDは潜在患者が530万人以上いると言われている
そうですが、その90%以上が未診断で、これによる死亡は年々増加傾向にある由です。
 ただ、レントゲンやCT検診は病気の場所・形・拡がり等を見るのには有益ですが、肺がん等を確実に診断することが出来ないため、さらに気管支鏡検査(病変の細胞や組織を採って顕微鏡で調べる。)により確定診断を行うとのことでした。
 また肺がん等の治療法としましては、手術・放射線・抗がん剤の使用等があります。
 仮に「がん」と診断されたら、本人はしばらく頭の中が真っ白になり、悩んでしまいます(不安・痛み・今後の生き方・経済的な問題・家族のこと・社会とのつながり等々)が、通常は告知から2週間ほどでこれはいったん回復するそうで、それ以降は治療と並行して緩和ケアが実施されることになる由。
 また人の話しを鵜呑みにせず、正しい情報を得るためにインターネットを活用して国立がんセンター等のブログを見ることも大切だとのことでした。