日 時 平成24年9月29日(土)
場 所 大社公民館
講 師 ギュル・ムスタファ氏(在日トルコ人)
世界で一番の親日家と言えばトルコでしょう。
去る1985年 イラン・イラク戦争が勃発必至の折、各国は
イラン在住の自国民を脱出させるべく飛行機を派遣しました。
日本政府もJALへ依頼し、商社勤務の日本人救出を試み
ましたが、何しろ遠く離れていて間に合いそうになく、欧州各国
へ協力を依頼しましたが引き受ける国はありませんでした。
そのような中、トルコは迅速に手配し、脱出希望のほぼ全員に当る日本人250人を救出して開戦のわずか1時間20分前に脱出に成功しました。
トルコが日本に対し、このような危険を犯してまで救助したのには、先人の努力があったからです。
すなわち、1890年に和歌山県串本沖でトルコのエルトウールル号が台風により沈没した際、串本町・大島の島民が海に投げ出されたトルコ人のうち69人を救助し、人肌で温め、備蓄の食糧を提供したという故事がトルコで脈々と受け継がれていたからに外ありません。
日常生活においてもトルコは温泉を好み、食事はおいしく(世界三大料理のひとつ)、また部屋へは靴を脱いで上がり、ちゃぶ台で食事を摂り、布団を敷いて寝ます。
正に、遠くて近い国と言わざるを得ません。(写真は、紀伊大島での慰霊祭です。)