日 時 平成24年10月2日(火)
場 所 鳴尾公民館
講 師 高礒 浩氏(西宮東高校)
このたび文部科学省が11月1日を「古典の日」と制定した
ことに鑑み、古典の代表作である「源氏物語」の巻一・桐壷が
取り上げられました。
作家で歌人でもあった紫式部は夫と死別後、藤原道長の娘
で一条天皇の中宮・彰子に仕えた人で、その頃に「源氏物語」
を書いた(語った)と言われています。
今回は、光源氏の母にあたる「桐壷更衣」の解説でした。
当時 天皇には複数の妃が居り、位は①中宮(後に皇后へ)、②女御、③更衣の順となっていました。
桐壷は更衣でしたが天皇の寵愛を一身に受けていたため、他の妃から嫉妬されていました。
そしてほどなく、天皇と桐壷の間に玉のような皇子が誕生し、光の君と呼ばれます。
ただ、この事からますます他の女御や更衣から嫉妬を受け、桐壷にストレスがたまって光の君が3才の時に亡くなってしまいます。
その後母そっくりの藤壺が入内し、光の君はこの人に母の面影を見て想いを寄せ、恋の遍歴がスタートすることになります。
光の君はやがて皇族の身分を離れて「源氏」の性を賜り『光源氏』と呼ばれるようになります