ひょうご講座 「原子力エネルギー」

日 時 平成24年10月11日 (木) 午後の部で実施
場 所 兵庫県民会館
講 師 甲南大学理工学部教授 秋宗 秀俊
 原子力エネルギーは、ウランやプルトニウムなどの原子核
が中性子を取りこんだり吸収することによって、ほぼ二つの
原子核に分裂したことにより、膨大なエネルギーを放出します。
 それらの中性子が次の核分裂を呼び起こすようにして、
連鎖的に反応を継続させながら、放出されるエネルギーを
得る装置が原子炉である。
 臨界とは、核分裂が連鎖的に生まれ、中性子の生成と消失が保たれている状態をいいます。 原子炉が臨界になるには、ある程度の核分裂物質の量が必要で、現在稼働中の原発は政府の言うようにスグ止めるのは、かえって危険です。 原発の内部には一基で、原爆の何百個分のウラン及びプルトニウムが入っているそうです。
 福島及び東北での、放射線治療及び対策には、①物理学者。②放射線の測定器具。③放射線の除染。④医師及びカウンセラー。⑤不動産業者。⑥土木及び建築業者。⑦国及び東電への訴訟に対する検事と弁護士等。多種の専門員の連携と技術が必要になります。
 「停止後もすべての原発では微量な熱を発生」していて、決して目を離すことはできません。
 メンテナンス費用は、他の発電装置より何10倍もコストがかかります。