腰痛・関節痛の予防や治療

日 時 平成24年10月18日(木)
場 所 宝塚男女共同参画センター
講 師 中村博行氏(医師)
 高齢者に多い腰痛・関節痛についてのお話しで、まず腰椎の
基本構造、痛みの症状、骨粗鬆症、椎間板ヘルニア、変形性
関節症等について解説をいただきました。
 これらの特徴的症状は、「姿勢を変える時に痛む」「強い痛み
が持続する」「歩くと症状が出る」等々、多岐にわたります。
 治療(予防も)法としましては、①日常生活の指導(減量等)、②運動療法(筋肉増強等)、③物理療法(温熱等)、④装具療法(装具を用いる)等が有効で、これに加えて投薬療法(内服・湿布・注射)や外科的治療も行う場合もあるのだとか。
 整形外科学会では、「ロコモティブシンドローム」を提唱しておられるとかで、これは「運動に関わる骨・関節・筋肉・神経等が衰えて「立つ」「歩く」等の動作に支障をきたし、要介護や寝たきりになること、またその危険性が高い状態を言い、加齢とともに増加する由。
 これの予防対策としましては、「開眼片脚立ち」「スワット(上半身を伸ばした状態で膝の曲げ伸ばしを行う)」「ストレッチ」「ウォーキング」等を無理のない範囲で積極的に行うことだそうです。
 いづれにしろ、治療や予防の中心は自分がガンバルことで、薬や手術はそれを助けるものでしかないことに留意することが肝要かと思います。