ひょうご講座 「宇宙と地球と多様な元素」

平 成 24年10月18日 (木) 午後の部で実施
場 所 県民会館
講 師 甲南大学理工学部教授 富永 望
 現在地球には多様な元素が存在しています。 その中には
ウランのような放射性元素もあれば、鉄のように安定した
元素もあります。 しかしながら、宇宙が誕生した時には
水素とヘリウムしかなかったそうです。 その多種多様な元素
は星の中で作られ、超新星爆発や星風によって宇宙に放出
されました。 そして超高温の宇宙は、時間とともに膨張し急速に冷えてゆきました。
 また放出された元素は、太陽系ができるときに地球に取り込まれました。 地球ができた後もこれらの元素は地球の歴史や地殻変動に影響を与え続けています。 その中には放射性元素も存在し、それによって地上で地震が起こり、原子力発電も可能になります。 宇宙の壮大な歴史の結果として地球は存在しています。
 現在超新星爆発は平均で40年に一度程度爆発し、現在の地球での鉄の元素より重い元素は、超新星爆発の際に鉄が、中性子を取り込むことで少量合成されるそうです。
 現在の太陽系の誕生は、約1万回の超新星爆発を行って誕生しました。
 人類は戦争ばかりしないで、仲よくしたいものです。