日 時 平成24年10月24日(水)
場 所 宝塚医療会館
講 師 加藤順子氏(宝塚医師会)
高齢者に多い感染症について解説をしていただきました。
まず「肺炎」ですが、これで亡くなる65才以上の人は、
全体の96%だというデータがあり、その予防が重要です。
特に高齢者の肺炎は他世代に比べると自覚症状が乏しく
合併症を伴う等の問題があるのだそうです。
次に「インフルエンザ」ですが、この特徴は38℃以上の高熱や頭痛・筋肉痛等があり、咳や鼻汁等の上気道炎症状が出ます。
この場合は、内服薬・吸入薬・点滴薬等々で治療いたします。
また「肺炎球菌性肺炎」は、咳や痰を伴う肺炎ですが、近年 予防効果のある「肺炎球菌性ワクチン」があり、その接種をうけることが勧められている由です。
「COPD」という聞きなれない感染症もあり、タバコ等の有害な空気を吸い込むことで気管支や肺胞に障害が生じる病気で、通常の呼吸が出来なくなったり、息切れが起こるとか。
そして「誤嚥性肺炎」は、食物が気管に入り障害を起こすもので、口腔ケアが大切です。
これらの予防には、人ごみをさけ、外出時にはマスクをし、帰宅後はうがい・手洗いを励行して、日頃から栄養や休養を十分に摂ることだそうです。