日 時 平成24年10月25日(木)
場 所 宝塚男女共同参画センター
講 師 山口育子氏(NPO法人理事長)
ひと昔前の医療現場では主導権は医療者が持っていて、患者は
ほぼ医療者の言うとおり治療を受け、投薬を受けていました。
しかし、第2次世界大戦等を契機に、患者の人権保護が世界的
な流れになってきました。
ガン等の重病は当初患者には知らせず、専ら配偶者や親族に
のみ知らせていましたので、患者は何が何だかわからず、どのような治療が施されているのか不安な状態でしたが、1981年の世界医師会(リスボン宣言)におきまして”患者には、どんな病気でも説明を受ける権利がある”とされました。
その結果 日本においてもその変化が表れ、①患者と医療者との協働、②地域医療への市民参画、③冷静・客観的な意見・・・等々が求められるようになって行きました。
また、患者が病気の内容はもとより、治療方法や薬の効用(副作用も)等の疑問点もどしどし質問出来る風土も培われてきました。
賢い患者になるためには、「病気の自覚(および理解)」「自分の受けたい医療を、自らも考える」「自分の思いや考えを言葉にする」「医療者とコミュニケーションを持つ」「一人で悩まない(日頃から相談できる人を持つ・・・かかり付け医ならなお良し)」等々でしょう。