「涼宮ハルヒ」を生んだ風景

日 時 平成24年10月27日(土)
場 所 西宮大学交流センター
講 師 土居 豊氏(作家)
 阪神間文学のライトノベル「涼宮ハルヒ」シリーズの聖地巡礼
が静かなブームになっている由にて、あたかも「赤毛のアン」の
愛読者がプリンス・エドワード島(カナダ)へ旅行するような感じ
なのだとか。
 因みにライトノベルとは、文庫本サイズで、表紙にイラストを
配し、中味は小説とイラストで構成されているものを指すのだそうです。
 この「涼宮ハルヒ」は、学園(高校)モノのSF小説で、主人公のハルヒの他、もうひとりのヒロイン・長門ユキや男子高校生で語りでもあるキョン等が登場し、同好会・SOS団を組織して不思議なものを探索するというものです。
 原作者の谷川 流氏は、学生の頃に兵庫県西宮市で過ごしたことから、この作品に出てくる地名や風景が阪神間に実在する所を示唆しており、内容もさることながらこの面でも阪神間を中心に人気が出て、アニメ化・映画化もされました。
 たとえば、祝川(夙川)、光陽園(甲陽園)、北口駅(西宮北口駅)等々は、関西在住の人なら容易に気づくはずですし、また、5万人収容の野球場(甲子園?)や鶴屋山(甲山?)等の描写もやはり阪神間を彷彿とさせてくれます。