高齢者に多い皮膚のトラブル

日 時 平成24年11月7日(水)
場 所 宝塚医療会館
講 師 千代丸康治氏(宝塚医師会)
 加齢に伴い皮膚は老化いたします。
 そして高齢者に様々な皮膚のトラブルが発生します。
 老化が進みますと、「肌が乾燥し、粗くなってくる」「皮膚が
委縮し、皺ができ、弛んでくる」「肌の血色が悪くなってくる」
「皮膚温が低下する」等々が起こってきます。
 その結果 いろんな皮膚疾患が好発いたします。
 たとえば老人性乾皮症・癌前駆症・日光角化症・皮膚悪性腫瘍・脂漏性角化症等、多岐にわたります。
 老化による進行は残念ながら避けることは出来ませんが、それでもいろいろな予防を行うことにより、これらを遅らせることは可能です。
 老人性乾皮症を例にとりますと、①体を洗うときは強くこすらない、②熱いお湯での長湯は避ける、③入浴後15分以内に保湿剤を塗る、④エアコンや暖房器具の使い過ぎに注意する、⑤加湿器を利用して部屋の湿度を保つ、⑥ウールなどの刺激のある肌着は避ける、⑦アルコールや香辛料などの摂取は控えめにする・・・等々です。
 皮膚の異常は目に見えるため比較的早く発見できますので、少しおかしいと感じたら自分で判断せず、近くの皮膚医に相談することが肝要です。