日 時 平成24年11月14日(水)
場 所 宝塚医療会館
講 師 福間満美氏(市医師会)
歳を取るといかにも認知症的な症状がみられるようになり、
すぐに「認知症」と誤解されますが、案外「精神疾患」である
こともあり、まずはこれを見分けることが大事なことです。
たとえば、①仮性うつ病、②せん妄、③仮性認知症等々が
あります。
①の特徴は、「悲哀感が乏しい」「深刻味に欠ける」「自分の物忘れに無関心」「洗面や入浴等で放っておくとボーとしている」「症状があまり変化しない」等です。
②の特徴は、「急に状況が分からなくなり、怒ったり、徘徊したりする」「急に話しかけても反応しなくなる」「急に記憶力が落ちる」等です。
③の特徴は、「物忘れ」「見当違い」「性格の変化」等です。
「うつ」は「認知症」とよく似ていますが精神疾患であり、治療が可能なことが多いので病院でよく診断していただくことが重要なことです。
またこのような人への対処法としましては、「歳を取ったから用なし」とか「物忘れのせいで邪魔者扱い」等せず、閉じこもりさせないことが大切で、そっと穏やかに見守ることでしょう。
「認知症」か「うつ」かで迷ったら、まず精神科・心療内科に相談してみましょう。