ひょうご講座 「SPEEDIの予測結果の公表と六甲山南側の地質」

平 成 24年11月15日 (木) 午後の部で実施
場 所 県民会館
講 師 甲南大学理工学部 講演者全員
 SPEEEDIという原子力災害時の計算システムが最近
にわかに注目を集めています。 受講者のほとんどはその存在は
原発事故が起きるまで知りませんでした。 その役割が、
事故発生から現在までの情報を蓄積して被害状況を知ること
なのか、それとも天気予報のように将来の被爆を調べるもの
なのか、国民の殆どはそれすら理解してはいません。 またどんなに技術が進歩しても、実際にデータを打ち込むのは人間です。 どのような事故が起きたのかその状況を復習しておくことが大切です。
 アポロ計画では宇宙と全く同じものを地上に作り、宇宙で故障すると地上でも同じ故障を起こさせ、解決に結びつけたそうです。 [SPEEDIの実験を行う」という社会との合意形成がなくては駄目です。 
 2011年9月の台風12号では、日本の観測史上最大の降雨を紀伊半島にもたらし、土砂災害を起こす降雨量としてはほとんど飽和に達していました。 今後も温暖化により今までには考えられなかった災害が起こる可能性があります。 先日和歌山沖で発生した「竜巻」のように。
 また危険個所として指定されたり、ハザードマップで明示されることに対して住民の抵抗もあり、自分の命は自分で守るしかありません。